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第8回 田辺大根レシピコンテストの表彰式が開催されました!
- 2024年1月17日(水)に、第8回 田辺大根レシピコンテストの最終審査と表彰式が開催されました!
学内外より46作品もの応募をいただいた中から書類審査を通過した6作品を審査員が試食し審査を行いました。
頂点に輝いたのは・・・
調理スペシャリストエリア1年生今村瑠月さんの「ハッシュド田辺大根の春巻き」です! -
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「ハッシュド田辺大根の春巻き」のレシピは、本プロジェクトの返礼品である「田辺大根を使用したレシピデータ」にも掲載予定です。楽しみにしておいてくださいね。
田辺大根レシピコンテストにつきまして、たくさんのご応募、活動へのご理解、誠にありがとうございました! -
大阪市公式YouTubeチャンネル大阪シティファームで学生が出演している動画が公開されました!
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このプロジェクトへの思い
- 突然ですが、
田辺大根ってご存じですか?
私たちの通っている大阪城南女子短期大学がある大阪市東住吉区には、なにわの伝統野菜にも認証されている「田辺大根」という貴重な野菜があります。
なぜ貴重かというと、現在栽培されている農家の方も限られており、種自体が3年しか保存できないことなどから市場に出回る数も少なくなっているからです。
そんな田辺大根。
種を絶やさず未来へと継承していくために、もっと多くの人に知ってほしい、味わってほしい、手に取ってほしいと思っています。
これまで、先輩方の活動も含め地域の方々や企業と連携しながら、田辺大根を使ったレシピコンテストやおでんの開発、イベントの実施などを行ってきました。
今回、このプロジェクトでは、収穫時期が限られている田辺大根を使って、保存がきき、いつでも誰でも手軽に食べてもらえるようなレトルト商品を開発したいと思っています。
その商品は、昨年度の田辺大根レシピコンテストの応募作品である「田辺大根と牛肉の煮物」です。これは卒業生が考案したレシピです。
このプロジェクトを通して、先輩方が引き継いできた想いや地域の方々との関係を私たちが引き継ぎ、そして未来へバトンを渡していくこと、そして、より多くの人に田辺大根を知ってもらうことを実現していきたいと考えています。
皆さん、ご支援よろしくお願いいたします!
▼学生が作ったデザインと田辺大根 -
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私たちについて
- あらためまして、こんにちは!私たちは大阪城南女子短期大学 現代生活学科 調理製菓デザインコースの学生です。私たちは、調理師免許はもちろん、調理のスペシャリストを目指し、安全で、美味しそうで食べてみたくなる料理、そして食べると美味しくて、もう一度食べたくなるような料理を学んでいます。
どんな食材を使うと美味しいか、調理法や保存のコツなどを学ぶと同時に、食べたくなる工夫として盛り付けなど、料理の見た目をきれいにする方法も学んでいます。
地域の食べ物や伝統的な料理にも興味を持ち、それらを尊重しながら新しいアイデアを考えることも大切にしています。このプログラムを通して、料理に関する知識とアイデアが豊かになり、地域の食材や文化を大切にできる料理のプロを目指しています。 -
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なにわの伝統野菜「田辺大根」
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なにわの伝統野菜
- 大阪は、江戸時代「天下の台所」と呼ばれたように、古くから食文化が栄え、その食文化を支える大阪独特の野菜が多数ありました。しかし、戦後、農産物の生産性を上げるための品種改良や農地の宅地化、食生活の洋風化が進み、地域独特の歴史や伝統を有する品種が次々に店頭から消えていきました。このままでは大阪の伝統野菜が消滅してしまうことから、大阪府では伝統野菜の復活を目的に基準を設け、その基準をクリアした野菜を「なにわの伝統野菜」として認証しています。現在21品目の野菜が認証されており、「田辺大根」もそのひとつです。
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田辺大根
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- 田辺大根は、江⼾時代から現在の東住吉区⽥辺を中⼼に栽培されていた⼤根です。東住吉区の地名「田辺」の名をつけた、なにわの伝統野菜のひとつです。⼤正から昭和にかけて農地が減少したことにより幻の野菜となっていましたが、近年種⼦が発⾒され地域の⼈たちの協⼒で「なにわの伝統野菜」として復活しました。⽩⾸で、根部分は標準で⻑さ20cmあまり、筒状のハムのような形でやや下膨れ、先端にシッポのような根がのびます。葉は根部分の2倍以上に育ち、苦味もなく美味しく食べられます。⾁質は緻密で⽣で⾷べると⾟みの中にほのかな⽢みが感じられ、煮炊きしても煮崩れにくく⾟みが⽢みに変わります。漬物などにしても⻭ごたえがあり、⼤根のうま味が感じられます。
収穫時期は11月上旬から1月下旬で、栽培されている農家の方も少ないこと、種自体が3年しか保存できないことなどから市場に出回る数も少なく、田辺大根を絶やさないためには、多くの人に知ってもらい継承していく必要があると考えています。 -
私たちと「田辺大根」
- これまで、先輩方の活動も含め、地域の方々や企業と連携しながら、田辺大根を使ったレシピコンテストやおでんの開発、イベントの実施など、田辺大根の普及や地域商店の活性化、「大阪市東住吉区」の認知度向上のために活動を行ってきました。
実際に育ててみて田辺大根の性質や収穫の大変さを知ろうと、農家さんのご協力のもと、9月に種植えに行ってきました。 -
- 日が昇りきらない早朝に集合しました。
みずみずしい茶色の種子だけ選んで植え、黒い種子は発芽しない可能性があるので植えませんでした。
ひとつの植穴に4粒の種子を植え、やさしく土をかぶせます。
田辺大根は青首大根よりも太いこと、成長過程で曲がることもあるので、植穴の間隔が青首大根よりも広めに取られています。 -
- 9月の末には、種まきと同じように早朝から出てきた芽を間引く作業をしました。
ひとつの植穴に4粒の種を植えた中の、大きくしっかりと育った株を残します。
まびいた葉はとても柔らかく、田辺大根は葉っぱまで美味しく食べられるというお話は本当だと思いました。まびくと同時に雑草の引き抜きをおこない、農園の良い土は雑草もよく育つのだと感じました。
11月上旬から1月下旬には、収穫のお手伝いに行く予定です。 -
田辺大根レシピコンテスト
- 「田辺大根レシピコンテスト」は「大阪市東住吉区」の魅力を発信するアイテムとして区内外に浸透させる事を目的に、2015年に第1回目が開催されました。第1回から3回は「大阪市東住吉区役所」主催、「田辺大根ふやしたろう会」等協力のもと開催され、大阪城南女子短期大学は第2回コンテストから審査会・発表会の会場提供や審査員・司会としての参加、また学生によるレシピの応募等による協力で参加してきました。当初は第3回で終了の予定でしたが、関係者から「このまま終わらすのはもったいない」と言う声が上がり、第4回目からは大阪城南女子短期大学主催で開催しており、今回で8回目となります。コンテストはどなたでも応募できるため、田辺大根の素材を生かしたレシピをぜひご考案ください!
- 【第8回 なにわの伝統野菜 田辺大根レシピコンテスト 概要】
⽥辺⼤根の素材を⽣かし、かつ⽥辺⼤根が⾷材となるオリジナルの新作レシピを募集します!
応募締切 2023年12月8日(金)
書類選考 2023年12月11日(月)
表彰式 2024年1月17日(水)
主催 ⼤阪城南⼥⼦短期⼤学
協⼒ ⼤阪市東住吉区役所 幸南食糧株式会社 サラヤ株式会社 じょいなす☆なっぴー
東住吉区コミュニティー協会 藤本農園
協賛 ⽥辺⼤根ふやしたろう会
※予定は変更になる場合があります。 -
- ■過去の受賞作品
【第7回最優秀賞】ふわふわだいこんちぎりパン&すずしろジャム -
- 【第6回最優秀賞】田辺大根重ね焼き
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おでんの開発
- 2022年に郵便局と地域の企業と協働して、おでんの商品化を行いました。大阪城南女子短期大学がレシピとパッケージのデザインを担い、郵便局などで販売しました。具材は田辺大根と金時人参、ゴボウ天の3品です。レトルトにすることにより長期保存ができ、収穫時期が限られている田辺大根をいつでも楽しんでいただけるものになりました。
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- 今回、このおでんも返礼品のひとつになっています。
また、現代生活学科ライフデザインコースの学生が企業とコラボして作った若い女性にぴったりなスペシャルコーヒーやカフェインレスのコーヒーもありますので、ぜひ試してみてください! -
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イベントでのPR
- 私たちは、オープンキャンパスや近鉄針中野駅スペース「HITONO-WA針中野」でのイベント、あべのハルカス近鉄本店で開催されている「ハルカス学園祭」等で積極的に田辺大根をPRしてきました。
「ハルカス学園祭」は、大阪、兵庫、和歌山の約25の大学や学生団体が集結し、産学連携により開発した商品や、授業の中で制作した作品の販売や展示を行うほか、ゼミや部・サークルでの活動など多彩な取り組みを紹介するイベントです。 -
今回のクラウドファンディングで実現したいこと
- これまで行ってきた地域や企業との連携を進め自分たちの学びを深めるとともに、田辺大根の普及活動を行うことで、田辺大根を未来に継承する一助となりたいと思っています。
このクラウドファンディングでは、ご支援いただくことも大きな目的のひとつですが、大阪城南女子短期大学をはじめとして、地域の方々と協力しながら行っている活動を多くの人に知っていただきたいと思っています。 -
昨年度のレシピコンテスト受賞作品の商品開発
- 田辺大根を多くの人に知ってもらいたい、手軽に食べてもらいたいという思いのもと、昨年度実施したレシピコンテストの応募作品の中から、保存ができ、かつ誰でも気軽に食べられるメニューを選び、商品開発を行いました。
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- ▲「田辺大根と牛肉の煮物」イメージ
- 本学卒業生が考案した「田辺大根と牛肉の煮物」。
あったかごはんにぴったりの、甘辛味のおそうざい風の煮物です。
レトルト商品のため、長期保存ができ食べたいときに田辺大根を食べることができます。