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ルーマニアってワイン作れるの?
- ルーマニアは葡萄の発祥地とも言われ、偉大なワイン文化を持っています。ルーマニアワインの歴史は6000年前まで遡り、古い歴史だけでなく、数多くの葡萄品種、珍しい土着品種、ワインに適した土壌と気候、世界基準を上回る最新技術を有しています。
実は、葡萄の栽培面積は世界トップ10の中に入るのです。 -
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なぜ無名なのか?
- 日本でワインが注目を浴び、ブームが来た時、ルーマニアは共産主義の時代に入っていました。
ワインにおいても国営事業となり、畑は没収され、自分達で自由に海外へ輸出することができませんでした。素晴らしいワインを作っていたにも関わらず、日本の私達の手元に届くことも、文化が耳に入ることもありませんでした。 -
新しい時代の幕開け
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- 共産主義が終わり、新しい時代になっても、すぐに元の通りのワイン造りには戻れませんでした。当時ワイン造りをしていた人達は、既に亡くなっており、技術が伝承できなかったからです。
そこで、孫の世代が技術を外国へ学びに行き、自国でワイン造りを再開しました。現在ルーマニアのワイン造りは、革新的な進化を遂げている最中です。ヴィンテージが変わる毎に、どんどん味も技術も変化していています。同じシリーズの商品でも、ヴィンテージ違いでその進化が分かる、大変面白い時代に差し掛かっています。
昔飲んだことがある商品でも、変化が分かるかもしれませんので、同じ商品を見かけたらヴィンテージ違いを、是非味わってみてください。 -
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ルーマニア特有の土着品種
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- ルーマニアには、数多くの土着品種(その国にしかない独自の葡萄)があり、文献上では100種類以上あると言われています。共産主義時代に大分淘汰され、生産量が確保できる土着品種は限られています。
代表的な土着品種として、
白ワイン用では、
「フェテアスカ・アルバ(Feteasca Alba)」
「フェテアスカ・レガーラ(Feteasca Regala)」
デザートワインなどで使用される、
「タマイオアサ・ロマネアスカ(Tamaioasa Romaneasca)」
赤ワイン用では、
「フェテアスカ・ネアグラ(Feteasca Neagra)」
「バベアスカ・ネアグラ(Babesca Neagra)」
希少な葡萄としては
「ネグル・デ・ドラガシャニ(Negru de Dragasani)」
などがあります。
「ネグル・デ・ドラガシャニ」は生産している地域が限られ、国内消費に回されてしまうので、輸出用として国外へ出回る機会は多くありません。 -
ルーマニアワインの魅力をもっと広めたい
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- 東欧ワインの輸入・販売をしています、ベレシュ・アレクサンドル・ダニエルと申します。私は、ルーマニアのトランシルヴァニア地方の小さな村で生まれました。
学生の頃からまだ見ぬ神秘的な日本に憧れ、交換留学生として日本にやって来ました。日本の防衛大学を卒業して、しばらくは空軍でパイロットをしていましたが、ワインという飲み物に出会い、不思議な味わいに魅了されてしまいました。葡萄から作られた液体から、幼い頃身近にあった果実や草花、土の香りを感じるのです。
ワインを知れば知るほど、魅力的な世界が広がりました。パイロットになることは長年の夢でしたが、もっと素晴らしい世界を見つけ、心が大きく踊ったことを今でも鮮明に思い出します。その思いが強くなり、空軍を辞め、手探り状態で祖国ルーマニアワインの輸入を始めました。10年以上前の話ですが、今でもその思いや情熱は変わりません。ルーマニアワインのビジネスにはロマンがあります。この仕事を始めたことで、素晴らしい人達との出会いや結びつきが多くあり、私の人生はより豊かになりました。これは何にも変えることのできない、大切な私の財産です。
そして、私が輸入しているワイン達は、自分でメーカーを訪問し、畑や施設を見学し、試飲は勿論、醸造家と話をして、醸造家と私の情熱がぴったり合う、心を揺さぶられたワインだけを輸入しています。そうでないと私は自信を持って紹介できません。彼らの真摯な姿勢に私も正面から向き合いたいと思いますし、それは紹介し、飲んでいただくお客様に対しても同じで、常に正直でありたいと思っています。私は日本も、日本の文化も、日本人の皆様も大好きです。日本で祖国の商品を紹介できてとても光栄です。ルーマニアワインや、ルーマニアの文化を紹介させていただけることに、大変感謝しています。これからも素晴らしいワインと、その歴史、メーカー達の情熱とともにお伝えできればと思っています。 -
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お届けする商品のご紹介
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ルーマニア土着品種セット【白2・赤2】
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- 国外へなかなか輸出されない希少な品種(ネグル・デ・ドラガシャニ)をはじめとした、ルーマニア特有の土着品種を使用した、白ワイン2本・赤ワイン2本のセットです。
ルーマニアワインを知っていただくために、是非一度味わっていただきたい4本をセレクトしました。 -
ルーマニアのカジュアル飲み比べセット【白3・赤3】
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- ルーマニアの土着品種と、国際品種を飲み比べられる、白ワイン3本・赤ワイン3本のセットです。
それぞれルーマニアのテロワールと、葡萄の特徴をしっかり表現しているので、これを飲めばルーマニアワインを感じていただけるワインばかりです。 -
ダニエル氏から皆様へ
- ルーマニア人にとって、ルーマニアワインは決して特別な日のご褒美としての飲み物ではなく、毎日の食卓を豊かにする、ごく一般的な生活の一部です。
ルーマニアの食文化は、肉や野菜の素材を生かした料理が多く、日本の食文化に似た部分がたくさんあります。和食に合わせやすく、お手頃で、品質の良い飲み応えのあるワインばかりです。
きっと日本の皆様にも、楽しい食卓のお供として、ご満足いただけるかと思います。まずは一度、ルーマニアワインの一片を味わっていただき、その魅力を共有してもらえたら幸いです。 -
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飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁じられています。
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妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
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お酒は適量を。