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はじめに
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- アールペイザンワイナリーの高橋と申します。
このページをご覧いただきまして、ありがとうございます!
私たちは、岩手県花巻市に2019年にオープンした小さなワイナリーです。
設立の経緯は地域課題である、「耕作放棄地」(もう利用されていない、過去に作物が育てられていた土地)や担い手のいない畑の再生です。
りんご、ぶどうを栽培し、シードル、ワインを醸造することで、地域の付加価値を高めるためにワイナリーを立ち上げました。 -
- 初仕込みのシードル「ポム・シュクレ2019」が、「第4回フジ・シードル・チャレンジ2020」にて、見事、銀賞を受賞することができました!
食事との相性が良いドライでクリーン、雑味のない味わいが評価されたと思っております。
賞を受賞することができ、手ごたえを感じていましたが、コロナウイルスの影響による主要販売先である飲食店様の休業等で、販売先が途絶えてしまいました。
今回、クラウドファンディングを通してより多くの皆さまに、アールペイザンワイナリーを知っていただければと思っています。
りんご、ぶどうの栽培による耕作放棄地の再生利用、雇用の確保等地域課題を克服するためにも商品を継続的に販売していきたいと考えております。
地域振興やりんご・ぶどう畑の継続の為にご支援いただければ幸いです! -
耕作放棄地への想い
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- 現在、農業従事者の高齢化や若者の農業離れなどさまざまな理由によって作物が栽培されていない農地である「耕作放棄地」が増加し、地域の課題となっています。
耕作放棄地が増えるということは、農地や農家の減少に繋がり、日本の食料自給率とも深く関わるため、大変深刻な問題です。私ども岩手県も例外ではありません。
高齢化が進み、リタイアする人が増える中、農地を継いでくれる人がいれば良いのですが、残念ながら新規に農業に従事する人も減っており、後継者不足が深刻化しているのが現状です。 -
- 当ワイナリーの運営母体である社会福祉法人悠和会では、地域に根差した活動を行う中で、最近は高齢農家からの相談も寄せられるようになりました。
2015年に近隣のりんごの農家から「もうこれで終わりか」とため息をつき、園地を引き継いでくれないかと相談を受け、その園地を引継ぎました。また、2018年には長年耕作していなかった水田を活用し、ぶどうの苗木を植え、ワイン用ぶどうの栽培も始めています。
収穫した果実をそのまま販売するのではなく、果実に付加価値をつけたシードル、ワインを通じて地域の価値を高めたいという思いでワイナリーを立ち上げました。
風土を醸すシードル、ワイン造りへ思いを強くしたきっかけでもあります。 -
シードルとは
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- シードルはリンゴ果汁を発酵させてつくるアルコール飲料です。
シードル、サイダー、ハードサイダー、クラフトシードル、クラフトサイダーなど世界各国で様々な呼び名で親しまれています。
シードルの歴史はワインと同じくらい古く、ヨーロッパでは紀元前からシードルが造られていたといわれます。
4世紀ごろには、イタリア・ローマでシードルを意味する単語が使われるようになり、9世紀ごろにはスペインで、11世紀には、スペインからフランス北西部に製法が伝えられ、独自の製法が確立されていきます。
その後、イギリスでもシードル造りが始まり、アメリカやオーストラリアなど世界各国に広がっていきます。
日本には1950年代醸造されはじめたと言われています。
ボトル1本に約4~5個のリンゴが使われおり、自然な甘み、酸味、旨味などが特徴です。
また、低アルコールでシーンを選ばず気軽に楽しめ、ポリフェノールなどを多く含みナチュラルでヘルシーなため近年は日本でもその人気が高まっています。 -
シードルができるまで
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りんごの収穫
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- りんごは秋から初冬にかけて成熟し、収穫を迎えます。
原料のりんごはすべて自社農園で収穫した岩手県花巻産、樹上で完熟するのを待ってから収穫します。 -
りんごの圧搾
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- 収穫したりんごは、一つひとつ丁寧に洗浄し破砕します。
破砕した果肉は、りんごの風味を損ねぬよう、圧搾機にかけて果汁を絞ります。 -
りんご果汁の発酵
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- 果汁をタンクに移し、時間をかけて発酵させます。
果汁に含まれる糖分が酵母と反応することで、アルコールに変化し発酵が始まります。
果実味を生かすため低温でゆっくり醗酵を行います。 -
瓶詰め・出荷
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- 発酵が終わると、熟成期間をおいて1本ずつ瓶詰めを行います。
りんご栽培から、収穫・圧搾・発酵から瓶詰めに至るまで、すべて私たちのワイナリーで手掛けています。 -
初めて仕込んだシードルが受賞!
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- 第四回フジ・シードル・チャレンジ2020 が、2020年9月16日東京アメリカンクラブにて開催され、世界5カ国、69点に及ぶ出品の中から、シードル業界やワイン業界の著名人が集まり審査がおこなわれました。
当ワイナリーは、2019年に収穫したりんごで、初めて仕込んだシードル「ポム・シュクレ2019」を出品し、ファーストビンテージでSILVER(銀賞)を受賞することができました。
食事に寄り添う味わいを目指し、特に和食に合わせて楽しめるよう試行錯誤した結果、果実味を生かしつつドライでクリーンな味わいが評価されたものだと嬉しく思っております。 -
コロナによる深刻な影響
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- 100%自社農園産のりんごを使用し、2020年2月、当ワイナリーがオープンして初めて仕込んだシードルをリリースしました。
当初は、岩手の風土を感じながら、食事との多様なペアリングを楽しんでほしいとの思いから、都内の飲食店様を中心に展開を考えておりました。
取引先も数件決まり、いざ、販売というタイミングでのコロナウィルスの蔓延により、軒並み休業を余儀なくされた飲食店様への販路が絶たれてしまいました。
さらに、イベントや催事なども中止となり、シードルやワイナリーのPR活動の機会も、一切絶たれることとなってしまいました。 -
調達資金の使途
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- 耕作放棄地をよみがえらせるためには、とても時間がかかります。
また、継続的に、手入れをして、果実の植え、収穫しなければ農地の再生はできません。
私どもは、収穫量が少なく、シードル、ワインの生産量が限られますが、毎年、商品として販売することで、農地を維持し、地域が抱える様々な課題にも向き合ってまいります。
耕作放棄地を活用して新たに苗木を植え、果樹栽培が盛んになり、シードル、ワインを通じて産地化形成を図り、地域の価値を高めたいとの思いから、今回ご支援いただく資金で、日本ではまだ珍しい「プティマンサン」というぶどうの苗木を購入したいと思います。
2018年4月から耕作放棄地を活用しぶどうを栽培しており、2020年からはワイン造りも本格的に始めております。
耕作放棄地の再生利用を継続する為に、この花巻にシードル、ワイン造りを根づかせ、50年後、100年後といった、花巻の未来につながる「暮らし」そのものを醸成する場にしていきたいと考えています。 -
さいごに
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- このプロジェクトを通して、当ワイナリーや地域課題に対する取り組みについて、多くの皆さんに知っていただけたら幸いです。
リターンは、食事に寄り添う味わいが特徴のりんごのお酒「シードル」のセットをはじめ、スパークリングワインのセットもご用意しました。
是非、たくさんの皆さまに、花巻の気候風土を感じながら味わっていただくと嬉しく思います。
ご支援のほどよろしくお願いいたします! -
- ※未成年者の飲酒は法律で禁止されています。
※未成年者への酒類の販売は行っておりません。
※飲酒運転は法律で禁止されています。
※妊娠中、授乳期の飲酒は胎児、乳児の発育に影響を与える恐れがあります 。
※高温多湿、直射日光を避けて保存してください。 -