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はじめに
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- 私たちは、富山県立山町で美と健康の複合施設「へルジアンウッド(Healthian-wood)」を運営しております。
「へルジアンウッド」は、もともと精油(アロマオイル)の抽出工房と精油の原料となるハーブ畑をつくろうという思いから始まり、眠っていた五感を刺激して、人間性の回復ができるような現代の美しい村をつくろうというプロジェクトです。
ハーブ畑ではラベンダーやローズマリーなど、和ハーブも含めて100種類以上の栽培を予定しています。
アロマ工房「The Workshop」では、畑で収穫したハーブを使った精油の抽出体験や、専門資格を持つ講師によるセミナーなど、さまざまなワークショップを開催しています。 -
メディカルハーブとは
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- 植物療法は、古代人が始めた世界最古の自然療法といわれています。
ハーブ(herb)は、ラテン語で「緑の草」という意味のヘルバ(herba)が語源で、香りのある草木を指します。
ハーブの歴史は、古代ローマ時代から、食べ物への風味、消臭、保存などに利用されたそうです。
また、抗菌力などの薬効が着目され、心身の失調を癒し、病気を治す薬草として認識されてきました。
昨今、医療、健康、美容などの分野で、ハーブが注目を集めています。
ハーブのもつ抗ストレス効果や老化防止効果が、現代人の抱える体や心のトラブルに有用と考えられています。 -
自然療法について
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- 植物と人の関わりは古代人の時代から連綿と続いていることから、最も歴史がある自然療法とも言われています。
健康管理や病気の予防、治療を行うときに、人の体にもともと備わっている自然治癒力を利用するという共通点があります。
これを「自然療法」といい、メディカルハーブもその一分野にあたります。 -
- 自然療法では、健康なときのバランスがとれた状態から、バランスが崩れようとしたときに、元の調和した状態に戻す力が働くと考えます。これが自然治癒力です。
つまり、病気になったときには、体のバランスを元に戻す自然治癒力に働きかけます。
人を心も含めて全体的にとらえ、全体のバランスを見ます。
ここが、外からくる病気の原因や病んでいる部位だけに働きかけようとする近代医学と一番異なる点です。
たとえば、風邪などで熱が出た場合、近代医学では抗生剤と解熱剤を使いますが、自然療法では体を温めて発汗させます。
細菌やウイルスを倒すために発熱している体の反応を助けるためです。
自然治癒力に信頼を寄せるのが自然療法となります。 -
メディカルハーブと近代医学の違い
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- メディカルハーブと近代医学との違いも、ほかの自然療法と同じで「薬」という観点で見ると理解がしやすいです。
近代医学の薬が単一成分なのに対して、メディカルハーブには非常に多くの成分が含まれています。
多くの成分がバランスよく働くことで、作用が穏やかで、一点集中ではなく全身に作用することにつながります。
含まれている成分の量自体も医薬品に比べると少なく、副作用など有害な作用の心配が少ないです。
薬用植物に含まれている成分の中から有効なものだけを取り出し、人工的に合成することで医薬品が生まれたことから、近代医学の医薬品のルーツは、メディカルハーブにあります。 -
メディカルハーブティーとは
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- メディカルハーブティーとは、簡単に言うと、様々な効能を持つハーブを数種類ブレンドしたハーブティーということです。
ハーブティーには、浸出液と煎剤2種類があります。
今回ご提供する浸出液は、一般的なハーブティーで、ドライハーブを熱湯につけて、数分間浸出させて有効成分を抽出したもののことを指しています。
短い時間で作ることができるために、どなたでもはじめやすく、ご自宅などで楽しむことができます。 -
The Workshopのご紹介
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- Healthian-wood(ヘルジアンウッド)敷地内で収穫したハーブから精油と芳香蒸留水を抽出する工房です。
専門資格を持つ講師による様々なセミナーとワークショップも開催しています。 -
セミナーワークショップ
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- ハーブや香りが共にある生活を楽しむハーブや精油を使ったセミナーやワークショップを開催しています。
蒸留見学や摘み取り体験といった自然と一体なった内容をご用意しており、
健康と心の豊かさを今一度ハーブを通して、見直す機会となるようお手伝いしたいと考えております。 -
The Gardenのご紹介
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- Healthian-wood(ヘルジアンウッド)の敷地内に和ハーブを含め、約25種類のハーブを栽培しています。
代表的なハーブをご紹介します。 -
ラベンダー
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- ラベンダーは鮮やかな紫色と心地よい香りが特徴です。
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マローブルー
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- マローブルーの浸出液はキレイなブルーが特徴です。味・香りはほとんどなく、酸を加えるとピンクに変色します。
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カモミール・ジャーマン
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- カモミール・ジャーマンは可憐な白い花にはリンゴのような香りが特徴です。
甘い香りで効果も穏やかでお子様からご年配の方までおすすめできます。 -
カレンデュラ
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- カレンデュラは寒さに強く、日当たりと水はけのよい肥沃な土壌を好み、高さ50㎝ほどに生長し、逞しい茎の先端に春から初夏にかけて黄色やオレンジの花を咲かせることが特徴です。
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メンバー紹介
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玉榮明奈
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- 玉榮明奈です。
私はもともと山岳ガイドやシーカヤックのガイドをしていましたが、自然に触れていくにつれて、農業に興味をもち富山の農業の学校で学び、GENFARM立山に入社しました。
GENFARM立山では、おもにハーブ栽培を担当しています。
ハーブの種をまき、育つまでのあいだ、雑草などの草刈をしています。ハーブの成育を暑い日も寒い日も、日々、ハーブを見守っています。 -
- 最初は、田んぼだった土地をハーブが植えられるように開墾しました。
田んぼだったので水はけが悪く、ハーブの成育に適した土地ではありませんでしたが、これまでの努力によって、立派なハーブ園ができたことは嬉しく思っており、ハーブ園の立ち上げに携われて、すごくやりがいを感じています。
現在、およそ25種類のハーブを育てていますが、これから、育てたいハーブがありますので、今後は、さらにハーブ園を大きくすること、日本一のハーブ園にすることを目標にしています! -
山口千春
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- 山口千春です。
私は、アロマに強い関心を持って以来、6つの資格(アロマテラピー検定1級、アロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクター、アロマセラピスト、アロマブレンドデザイナー、ハーバルセラピスト)を取得し、アロマのインストラクターや講師をしておりました。
ハーブ、特にメディカルハーブにも興味・関心をもっていたなか、GENFARM立山と縁があり入社しました。 -
- 現在は、メディカルハーブの講師のほか、メディカルハーブのオリジナルブランド「The Tea」のラインナップすべての開発・調合を手掛けています。
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- メディカルハーブは身体の内側から変えていくものなので、継続して飲んでいただけるよう、ハーブを0.1g以下の単位で調合を重ねて開発しました。
特に、「The Tea R-002」の開発にはとても苦労しました。
もともと、「The Tea R-002」のハーブは飲みにくい配合になってしまいますが、飲み続けることができるように飲みやすさを追求して試行錯誤した結果、満足のいく自信作となりました。 -
さいごに
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- さいごまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
このプロジェクトを通して、メディカルハーブを知っていただけたら幸いです。
私たちは、メディカルハーブティーが、より多くの皆さんに日常的にお飲みいただけることを目指しております。
天然のハーブのほのかな香りや豊かな彩色、そして味や質感は、五感に働きかけ、私たちが本来もっている生命力を目覚めさせます。
コロナの影響による緊張状態が続いていますが、是非、たくさんの皆さまに、メディカルハーブを体験し、さまざまな作用などを感じていただけると嬉しく思います。
ご支援のほどよろしくお願いいたします!