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本山茶の歴史
- 今から800年の昔(鎌倉時代)、高僧・聖一国師は、足久保の隣の山に位置する栃沢に生まれました。中国に留学し、故郷への帰路の途中でお茶の種をまいた土地が足久保。聖一国師の判断は正しかったようで、足久保はお茶の生育に向いた土地で、今日に至るまで良質なお茶の産地として続いています。それが、静岡県のお茶史の始まりといわれています。
当時お茶は薬と考えられていて、庶民には手の届かない貴重品だったようです。 -
徳川将軍家愛飲の実績
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- 江戸時代の初めには、天下統一を果たした将軍徳川家康公が、静岡の駿府に立派な城を築き、世界各国と交流を行いました。そのため、家康公の時代の静岡は、江戸と並ぶ政治・経済の中心地として繁栄していました。
家康公から始まった江戸時代は、世界史の中でも珍しい250年もの間、戦争がない平和な時代でした。家康公はお茶を好み、標高1,000mの安倍山の大日峠にお茶を保管させ、春に摘んだ新茶を、秋まで熟成させて味わったそうです。 -
- この時代の茶会は、政治的にも大きな役割があり、お茶は大切に扱われてました。
家康公が亡くなると、大日峠へのお茶の保管は途絶えてしまいましたが、天和元年(1681年)からは、御用茶として徳川幕府に納めるようになり、足久保には幕府の特権を持った御茶小屋が作られました。
そして、江戸の町では宇治茶と並ぶブランド茶となり、安倍茶・足久保茶は、武士だけではなく、江戸庶民の間でも親しまれるようになりました。 - 幕末になると鎖国が解かれ、お茶はアメリカに輸出されるようになり、静岡各地でお茶の栽培が急激に広がります。そこで大正時代に、元々栽培されていた品質の高い山間地茶園を、〈本場 の山のお茶 〉という意味を込め、名称を安倍茶から「本山茶」へと変更しました。
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徳川家康公が愛飲した本山抹茶
- 徳川家康公は晩年、静岡駿府城に隠居しており、その際に本山抹茶を愛飲していたそうです。
本山抹茶研究会は、「駿府城で徳川家康公が飲んでいた、生粋の本山抹茶をもう一度復活させよう」というコンセプトで、昭和61年から抹茶の栽培をスタートさせました。
現在は、徳川ゆかりの国宝・久能山東照宮への奉納茶としても使用され、各方面から徳川に関する茶席でのお点前用の抹茶としてもご使用いただいております。 -
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久能山東照宮御用達
- 静岡本山抹茶は、駿府に隠居を決めた徳川家康公が慶長10年、井川の海野家・柿島の朝倉家に「お茶壺詰御用※」を命じたことに由来しております。本山地区はその頃から、味・香りとも京都と同等の評価がある優良な産地である、と言われていました。
※お茶壺詰御用とは:家康公が用いる碾茶を作り、茶壺に詰め保管をしておくこと。必要な時に駿府城に届ける御用であったと言われております。 -
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お届け商品のご紹介
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【限定30個】久能山東照宮御用達「極上 駿河の昔」
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- ※茶筅、抹茶茶碗はセット内容に含まれておりません
- かつて徳川家康公が愛していた「本山抹茶」。
丁寧に育てた碾茶を、井川のお茶蔵に熟成保管し(5月~10月)、蔵出し後、最終仕上げを行い、石臼で碾茶を碾(ひ)きます。
ゆっくりと、丁寧に時間をかけて碾かれた、最高級のお抹茶です。
茶壷・和紙等、それぞれ職人の手によって制作された、非常に貴重な作品です。 -
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- 【セット内容】
・本山抹茶20g×2
・煎茶100g(湿気防止用)
・茶壷
・説明資料
(静岡本山抹茶 歴史と文化、極上 駿河の昔)
賞味期限:365日 -
【将軍家御用茶】本山茶「葵」
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- 最高級本山茶の玉露と煎茶をセットにした「葵」。
玉露は、手仕事による遠赤焙煎により、上品な旨みと香りがあります。
煎茶は、深みのある香ばしさが絶妙な一品です。 - 【セット内容】
・玉露 180g
・煎茶 180g
賞味期限:365日 -
【将軍家御用茶】本山茶「栄西」
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- 本山茶の深蒸し茶と煎茶をセットにした「栄西」。
深蒸しは、鮮やかで新鮮な色と香りが愉しめます。
煎茶は、炭火焙煎でバランスの良い甘い、香りと旨みが特徴です。 - 【セット内容】
・深蒸し茶 180g
・煎茶 180g
賞味期限:365日 -
製造元「本山製茶」について
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伝統の中で作り上げた本物の味を皆様へ
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- 創業大正五年「海野金次郎商店」として創業し、約100余年。
その長きに渡り、継いできた手法と心で、葉・土・水・火にこだわり「本山茶」の本物の味を守り続けてまいりました。
現代までその想いを貫きつつ、さらに独自の設備を整えることで、本山茶の持ち味を多くの皆様へ伝えていきたいと考えています。
本山製茶はこれからも、本山茶産地100%ブランド、契約自園農家での栽培、伝統の炭火焙煎技術、規格に基づく食品衛生管理体制の構築を継続していきます。 -
「奥深き山河の恵み」を存分にたたえる、味と香りをお届けしたい。
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- 本山茶の産地である静岡市の安倍川上流山間地では、昼夜の温度差が大きく、朝夕に霧が深くたちこめるため、山霧による天然の覆いが、柔らかな葉を育みます。
さらに、安倍川から湧き出る南アルプスの伏流水、山河がもたらす土壌の滋養分により、平地の茶とは異なる上質な香りと深い滋味を生み出します。 -
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伝統の火入れ
- 味・香りを仕上げる、伝統の火。熟練の職人。
山の製茶場で蒸され、揉まれたお茶の葉が私たちの仕上げ場に届くと、幾歳月を茶づくりにかけてきた職人の「火入れ」へ。
本山製茶の長年受け継がれてきた火入技術は、20年以上の経験を持つ火入職人の手によって行われます。
昔ながらの、炭とコークスを使った火入は、長年の経験と勘が頼り。火加減や刻々と変化する茶の状態に、一瞬の油断も許されません。 -
- 「炭火焙煎」
本山茶を一層おいしくする当社の火入技術
炭火仕上げの技術により、葉の芯までじっくり火を入れることができるため、本山茶の独特な山間の甘みと香りをいっそう引き出し、その香りを逃さずに維持させることが可能となります。 -
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食品衛生管理体制
- 静岡本山茶にこだわり、契約指定茶専業農家・指定茶協同組合工場と直接取引をさせていただき、本山茶地域のお茶を全国に販売しています。
茶生産履歴及び農薬・施肥等肥培管理についても、指導教育を行っており、お茶の安全について最善の努力を続けています。
また、社内では、食の安心・安全のための5S会議で、意識の向上・社員全員の健康管理・製造における安全と衛生管理・再確認発送等に取り組んでおります。
創業から現在に至るまで、食の安心・安全対策を実施してまいりましたが、これからも継続的な是正をしながら、食品管理体制を整えていきます。