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- スマートフォンが普及した現代において、スマホケースはデバイスの保護だけでなく、ファッションアイテムとしても価値を見出されるようになりました。今や幅広い価格帯の商品が登場し、様々な種類のスマホケースを気軽に着せ替えることができます。
しかし、気軽に手に入れられるということは、気軽に手放せるということ。
スマホケースに使われる原料の多くにはプラスチックが使用されており、プラスチックの利用・廃棄は世界が抱える環境問題にも大きな影響を与えています。
スマホケースから、少しでも未来を変えることはできないか。持続可能な社会の実現を目指して開発された新素材「LIMEX」と、福井県鯖江市の伝統技術である「漆加工」を用いて、新しい価値を持ったアップサイクル品を生み出すことを決意したのです。
※アップサイクルとは、従来のリサイクル(再循環)とは異なります。素材の原料化、その再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いものを生み出すことを最終的な目的とした持続可能な「モノづくり」の新たな方法論です。 -
- 塗料に選んだのは、日本の伝統工芸として長年愛され続けてきた「漆」です。越前漆器の漆を使った半印刷技術を活用しています。
漆器の文化をもっと日常生活にも広げていきたい、普段使いのものとして手にしてもらいたい、という思いで、職人が一つひとつ手塗りで作り上げます。また、若手も含む職人が1枚1枚手塗りで漆を施すことで、漆工芸の基本である「漆塗り」の技術を、未来の担い手に継承していく目的もあります。 -
- 日常生活で頻繁に触れるスマートフォン。漆特有のしっとりとした質感が手に馴染みます。さらに、使い込むことで艶が出て、経年変化を楽しめるのも漆の大きな魅力。使うほどに愛着が湧き、いいものを大切に長く使うという、持続可能な社会の基本を自然に叶えます。
さらに、昔から漆は抗菌作用がある天然素材として知られています。常に手にするアイテムに、抗菌効果という安心も添えました。 -
- 水分に反応して硬くなる漆がよく乾くのは、湿度が高い梅雨から夏の季節。毎朝、湿度や温度を感じながら配合を調整し、丁寧に仕上げていきます。“生もの”である漆と日々異なる自然環境に向き合い続けたからこそ実現する、様々な素材とのコラボレーション。伝統と経験を生かしながら“大切に育てた”ことが伝わる一品です。
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- デザインは、越前漆器の主力商品である「お椀」と「お箸」、それらを使って食べる「そば」をモチーフにしました。
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- 朱・黒・ベージュのカラーバリエーションとあわせて、合計6種類の中から気に入ったものをセレクトいただけます。
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- 「越前そば」は殻まで臼で挽いた田舎そばで、大根おろしをかけて食べる、越前の名物。デザインを通して、越前の魅力を身近に感じていただきたいと考えました。
絵柄は、越前の伝統的なモチーフが現代的な感性でデザインされています。これらのデザインが、使い込むほどにどう輝いていくか。ぜひその変化も、お楽しみください。
※掲載の画像はすべてプロトタイプです。実際にお届けする製品には「LIMEX」のロゴが入っています。
毎日使うもので、環境と伝統の面から、日本と地球の未来に貢献したい。そんな思いに共鳴していただける方々の、お手元にお届けしたいと思っています。 -
- スマホケース本体に使用するのは、紙やプラスチックの代替製品として注目される新素材「LIMEX」。
主原料は、石灰石です。日本でも100%自給自足できる資源で、またほぼ無尽蔵といっても過言ではないほど世界各地の埋蔵量も豊富で、かつ高効率でリサイクルが可能です。どこにでもある、決して貴重ではない資源だからこそ、未来を救うことができる。私たちはそう考えています。 -
- さらに今回開発したスマホケースは、一度紙代替製品として使われたLIMEXを回収して、ペレットに再資源化し、再製品化されたアップサイクル品。地球のこれからを考えたスマホケースだからこそ、不要になったものを価値あるものによみがえらせるという、資源の有効活用にもこだわっています。
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- 「アップサイクル」とは、サステナブル(持続可能)なものづくりの新たな方法論のひとつです。
リサイクル(再循環)とは異なり、素材の原料化、その再利用ではなく、元の製品よりも価値の高いモノを生み出すことを、最終的な目的とします。
ゴミを「捨てるもの」ではなく、「再利用・最資源化可能なモノ」として啓蒙し、ライフスタイルの変革を促す取り組みでもあります。世界は今「消費」から「持続」へと大きく舵を切ろうとしています。経済活動も資源循環型へと移行する試みが世界各国で進められており、「アップサイクル」は大きな潮流の一つとなっています。
LIMEXは、紙・プラスチックの代替製品それぞれが同じ組成を持っています。紙の代替製品となるLIMEXシート製品からプラスチックの代替製品の原料となるLIMEXペレットを製造し、再成形することで、プラスチック代替製品として活用することができるのです。 -
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- 日本のスタートアップ企業(株式会社TBM)が開発し、「LIMEX」をつかった商品(写真は名刺)は、数多くの賞(2017年度グッドデザイン賞<ものづくり>特別賞など)を受賞。
17のゴールで構成されているSGDsにおいて、LIMEXを使った製品は、6「水資源の保全」、8「雇用創出」 、9「産業創出」、12「循環型の消費と生産」、13「気候変動対応」、14「海洋生態系の保全」、15「陸域生態系の保全」、17「協働」、の8項目に貢献することができます。 -
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- 地球は今、困難な状況を迎えています。このままの生活を続けていると、2050年には世界の40%の人が深刻な水不足に直面し、100年後には世界の主要な森林が消失するとも言われています。また、プラスチックの原料である原油の埋蔵量は、世界であと50年保たないとも言われています。
50年後、100年後に、私たちや、子どもたち、その子どもたちが地球で暮らすことができるようにするために。その想いで生まれた新素材が「LIMEX」です。紙やプラスチックの製品を、石灰石からつくられる「LIMEX」に替えることで何が変わるか――。
水や木をほとんど使わず紙の代替品となるため、水不足の解消や、森林資源の保全の架け橋となります。また、世界中で豊富に採れる石灰石が主原料であるため、プラスチックの代わりに使用することで、石油に依存しない持続可能なモデルにもつながります。
地球のために、子どもたちのために、「LIMEX」という、未来を変える選択肢をあなたに。 -
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社会へのインパクトが大きいイノベーションとして国内外で高い評価を得ています。
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- 第7回 日米イノベーション・アワード 【主催: 日米イノベーションアワード】
革新的な会社を表彰する「イノベーション・ショーケース」を受賞。
第1回日本オープンイノベーション大賞 【主催: 内閣府】
「経済産業大臣賞」を受賞。
世界発信コンペティション 【主催: 東京都(産業労働局)】
製品・技術(ベンチャー技術)部門 優秀賞を受賞。
Mizuho Innovation Award 【主催: みずほ銀行】
Mizuho Innovation Award を受賞。 -
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多くのメディアからも注目され、掲載されています。
- 【テレビ番組】
日経スペシャル「カンブリア宮殿」
日経スペシャル「未来世紀ジパング」
CNN特別番組「ON Japan」
ワールドビジネスサテライト、news every.、あさチャン!、NHK WORLD等
【雑誌・書籍】
Forbes JAPAN、東洋経済、NIKKEI DESIGN、日経TRENDY、日経ビジネス等
【WEBメディア】
Bloomberg、NEWS PICKS、月刊 事業構想、PRESIDENT Online、JDN、TIME LINE等
【新聞】
日本経済新聞、日経産業新聞、日刊工業新聞、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞等 -
使用上の注意について
- ①長時間水に漬ける事はお避けください。雨などで濡れた場合布で水気をぬぐい、乾いた布で拭いておきますと長持ちいたします。
②太陽光などにさらしておくこと、湿度の高い状況下におくことは避けてください。変形、変色、かびを生じることがあります。
③新しい漆器の匂いが気になる場合は、米びつの中に数日入れておくか、薄めた酢で軽く拭くと効果的です。
④指紋が付いた場合は柔らかい布か紙で丁寧に拭き取ってください。
⑤汚れを拭き取る際はたわし、磨き粉などの使用は避けてください。
⑥製品本来の用途、使用目的にそってお使いください
⑦体質によりごくまれに塗料(漆)にかぶれることがあります。
⑧割れ、欠け、ひびが入った場合は直ちに使用を中止してください。 -