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クラウドファンディングは11/7をもって終了いたしました
- THE KYOTOでの新作能〈媽祖〉クラウドファンディングは、2021/11/7をもって終了いたしました。
お陰を持ちまして無事、目標金額を達成することができ、来年4月に公演が実施されることとなりました。
ご支援くださった皆さま、誠にありがとうございました。これから4月の公演に向けて準備を進めて参りますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
片山九郎右衛門
公益財団法人 片山家能楽・京舞保存財団 -
ごあいさつ
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- 初めまして。観世流(かんぜりゅう)能楽師の片山九郎右衛門(かたやま・くろうえもん)と申します。京都を中心に全国各地、そして海外での公演に積極的に取り組んでおり、能楽の魅力を広めるとともに、これから能楽を盛り上げていく人材の育成にも励んでおります。今回の新作能〈媽祖〉においては、シテ(主役)を務めさせていただきます。
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新作能〈媽祖〉とは?
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- 航海・漁業の守護神として、台湾や中国沿岸部を中心に東アジアで広く信仰をされている道教の女神・媽祖。日本にも、かの有名な横浜媽祖廟のほか、各地に媽祖を祀る廟や神社が点在しており、現在では、航海のみならずあらゆる事柄の守護神とされています。
- 自由に海を渡ることができない今だからこそ、媽祖の物語を日本の伝統芸能である「能」で演じることにより、近隣諸国の方々と心を通わせたい。そのためには日本だけでなく海外にも新作能〈媽祖〉の舞台を届けたいと考えています。そこで、能楽堂での鑑賞のみならず、国内外に向けたライブ配信と字幕付きアーカイブ配信の両方を予定しております。
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新作能〈媽祖〉のあらすじ
- 疫病や戦乱、外寇(がいこう)に見舞われる天平時代。菩薩の心を広めるため諸国に百万塔(ひゃくまんとう)を納めたいと願う称徳帝(しょうとくてい)は、大伴家持(おおとものやかもち)を筑紫へ派遣する。航行の安全を祈るため立ち寄った住吉の社で、海難を予知し人々を救う黙娘(もくじょう)という巫女と、そのふたりの従者を伴って難波津より船出をするが、一行は途中嵐に遭遇する。
- 荒天に神通を得た黙娘は、赤き衣をまとい船の行く先を指し示し、従者もろとも姿を消す。筑紫へ無事たどり着いた家持が黙娘に感謝しつつ百万塔を納めると、海の彼方より神となった黙娘〈媽祖〉が二鬼神(きじん)を従え飛来し、喜びの舞を舞う。すると住吉明神も海から出現し、さらに外つ国(とつくに)まで菩薩の慈悲を広めるために旅発つよう家持を誘うのであった。
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「媽祖を能にしてほしい」
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- (撮影/柯錫杰 左:片山九郎右衛門、右:樊潔兮)
20年前に台湾の友・樊潔兮(Jessie Fan)から依頼されたこの願いが、新型コロナウイルスの影響で公演機会が失われる中で心に蘇りました。
私の「海外へ容易に行き来できない今だからこそ、近隣の国々とも共有できる不変のものをつくりたい」との思いをもとに、私と親交の深い小説家・玉岡かおるが新作能の初の原作に挑みます。出演は私・片山九郎右衛門のほか、野村萬斎、宝生欣哉、味方玄、分林道治、茂山逸平など、東西の能楽師が揃います。 -
なぜ、クラウドファンディングなのか?
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1. 新作能への挑戦
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- (写真/京都観世会館での制作風景 右:玉岡かおる)
- 通常の能公演とは異なり、新作能の上演には準備段階から多くの経費がかかります。専門家のご協力のもと、脚本や能のセリフ、新たな能面の制作などが必要になります。
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2.新たな能ファン獲得に向けて制作したプロモーションビデオ
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- 言葉の壁を超えて能の魅力をより広く伝えるため、プロモーションビデオの制作に力を入れました。神奈川県の小田原文化財団江之浦測候所を舞台に、写真家・鈴木心さんによって撮影された本格的なプロモーションビデオは、能の世界でも先駆けの試みといえるでしょう。
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3. アーカイブ化して後世への継承とグローバルへの発信
- 作品のアーカイブと共に、いつでも媽祖の世界に触れることができる新作能〈媽祖〉公式ウェブサイトを構築します。
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頂いた資金の使い道
- 今回の達成目標は1,100万円で、目標金額に到達した場合のみ実行するオール・オア・ナッシングのプロジェクトです。目標金額に到達しない場合は、すべてのリターンについて決済は行われずみなさんがお支払いするものはありません。
【資金の使い道一覧】
◎会場費
◎出演料
◎制作費一式(プロモーションビデオ含む)
◎ビデオ・写真等撮影費
◎装束借用料
◎印刷代
◎ウェブ代
◎交通費
◎当日スタッフへの謝礼
◎クラウドファンディング手数料
皆様から頂いた資金は新作能〈媽祖〉公演(昼・夜)のために活用させていただきます。目標を超えるご支援をいただけた場合、海外での公演やシンポジウムの開催など、この新作能〈媽祖〉を愛し続けてくださるみなさまのご期待に応えられるよう、さらなるプロジェクトの推進に充てさせていただきたいと思います。 -
感染症対策の実施について
- 現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、舞台芸術は公演形態の変更を余儀なくされています。
*感染リスクを最大限軽減した公演にするための取り組み*
◎感染状況に伴う座席制限の可能性(全席→半数)
◎入場時における消毒・検温
◎会場内の換気・消毒
上記のコロナ対策を行いつつ新作能〈媽祖〉のメッセージをきちんと皆様にお届けするため、今回はリターンの中に、万が一半数制限になった場合でも配信にて公演をご鑑賞いただける、応援チケットをご用意いたしました。
※リターン①〜⑥が予定枚数に達し次第、「半数制限の場合はオンライン視聴+パンフレット」となる価格の低い鑑賞チケットを随時追加いたします。 -
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- ※今回、公演チケットの入手は本クラウドファンディングのリターンのみに限定し、通常販売はいたしません。
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リターンについて
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- 2022年4月2日に実施予定の新作能〈媽祖〉公演の鑑賞チケットや、オンラインでの公演視聴権、そして出演者による少人数限定の事前ワークショップなど、数多くのリターンをご用意しております。さらに、京都を代表する京菓子の老舗「俵屋吉富」とのコラボ菓子や、今回新たに制作した新面「千里眼」も必見です。
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- ここでしか手に入らない体験やアイテムで、新作能〈媽祖〉の世界を存分にご堪能ください。公演当日には、詳しい解説付きの特製パンフレットをご来場者様全員にお渡しするので、能楽初心者の方も安心してお楽しみいただけます。
さらに、本プロジェクトのご支援者さま全員に、感謝の想いを込めてサンクスメールをお送りいたします。 -
税制上の優遇措置について
- 新作能〈媽祖〉公演を主催する片山家能楽・京舞保存財団は、公益財団法人として京都府から認定されており、今回のクラウドファンディングへのご支援は特定公益増進法人への寄付として、以下の通り税制上の優遇措置を受けることができます(所得税法第78条第2項及び法人税法第37条第4項該当)。
【個人】寄付金控除(所得控除)の対象になります。
【法人】特定公益増進法人等に対する寄付金に該当します。
お手続きページの該当項目に「希望する」とお答えの方には、決済後に「寄付金受領証明書」をお送りします (12月末〜1月末頃)。寄付金控除を受けるには、確定申告の際「寄付金受領証明書」を添付する必要がありますので大切に保管してください。 -
リスクとチャレンジ
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- 新型コロナウイルス感染症をはじめ、社会状況によっては、やむを得ず公演を延期あるいはオンラインのみでの実施に変更させていただく可能性や、各リターンの提供時期が遅れる可能性がございます。その場合も、なるべくみなさまにご納得いただけるよう誠意を持ってご対応させていただきますので、あらかじめご了承くださいませ。
開催にあたりましては、感染拡大防止に細心の注意を払い、対応に最善を尽くして参ります。公演にお越しくださるお客様におかれましても、マスクの着用や手指消毒など、感染防止策へのご理解とご協力を頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。 -
さいごにメッセージ
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たくさんの方々から応援の声が寄せられています!
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片山家能楽・京舞保存財団 理事 井上八千代(京舞井上流 五世家元)よりメッセージ
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賛同者のみなさま ※メッセージは随時更新していきます!
- 市川海老蔵 さん(歌舞伎俳優)
桂南光 さん(噺家)
近衞忠大 さん(株式会社curioswitch クリエイティブ・ディレクター)
林兼正 さん(横浜中華街媽祖廟理事長)
原田マハ さん(作家)
細見良行 さん(細見美術館 館長)
見市泰男 さん(能面打)
村上典吏子 さん(映画プロデューサー、村上海賊(因島)23代当主)
森田りえ子 さん(日本画家) -
歌舞伎俳優|市川海老蔵 さん
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株式会社curioswitch クリエイティブ・ディレクター|近衞忠大 さん
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